霞(かすみ)の呼吸とは?
霞の呼吸とは、風の呼吸から派生した呼吸とされています。作品中では主に霞柱である時透無一郎(ときとうむいちろう)が使っています。
霞の呼吸の特徴は、敵を翻弄する高速移動です。筋肉の弛緩と緊張を常に意識することが正確な足さばきを可能にしているのだとか。
鬼殺隊の柱稽古で炭治郎に稽古を付けていた無一郎は、「筋肉の弛緩と緊張の切り替えをなめらかにすると、体力も長く保つ」とコツを教えています。風から派生した呼吸ということもあり、動きや技の本質は似ているのかもしれません。
霞柱・時透無一郎のプロフィール 「鬼滅の刃」鬼殺隊の霞柱である時透 無一郎(ときとう むいちろう)。14歳という若さにも関わらず、修行を始めてたった2ヶ月で柱となった天才肌の剣士です。他人に興味がなくマイペースな最年少の柱・時透無一郎につ[…]
霞の呼吸 全型一覧
- 壱ノ型「垂天遠霞」(すいてんとおがすみ)
- 弐ノ型「八重霞」(やえかすみ)
- 参ノ型 「霞散の飛沫」(かさんのしぶき)
- 肆ノ型「移流斬り」(いりゅうぎり)
- 伍ノ型「霞雲の海」(かうんのうみ)
- 陸ノ型「月の霞消」(つきのかしょう)
- 漆ノ型「朧」(おぼろ)
「鬼滅の刃」原作本編で霞の呼吸が使用されているのは、主に刀鍛冶の里編と無限城編です。
霞の呼吸の使い手である霞柱・時透 無一郎は、上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)や上弦の壱・黒死牟との激戦のなかで、霞の呼吸の壱(いち)から漆(しち)まで全型を使用しているとみられます。
なお、漆の型である「朧」は無一郎が独自に編み出した技とのことです。
「鬼滅の刃」原作の中では無一郎以外に霞の呼吸の使い手は描かれていません。無一郎には継子もおらず、霞の呼吸を指南したという人物も登場していないので、おそらく無一郎が独自に身につけたのでしょう。
ですが鬼殺隊の歴史のなかで、過去に霞の呼吸を使用した剣士はいたとみられます。無一郎が作品後半で戦った上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)は、無一郎が編み出した漆の型「朧(おぼろ)」に対し、「霞の呼吸の使い手はこのような技を使ったことはない」と言っていました。つまり、初見である「朧」以外の型は見たことがあるという意味に考えられるため、無一郎以外にも過去に霞の呼吸の使い手は存在したということが分かります。
それぞれどの型をどの鬼相手に繰り出したのか、霞の呼吸が登場する戦闘シーンと対戦相手を技ごとにまとめてみました。
霞の呼吸・壱ノ型「垂天遠霞」(すいてんとおがすみ)
登場シーン:原作117話(14巻)
壱ノ型「垂天遠霞」は、天に向かって自身と垂直になるように刃を一突きする突き技です。
原作117話で、上弦の伍である玉壺の血鬼術・水獄鉢に捕らわれた無一郎は、術を突き破るため「垂天遠霞」を使用しています。しかし水獄鉢を破ることはできませんでした。
霞の呼吸・弐ノ型「八重霞」(やえかすみ)
登場シーン:原作117話(14巻)、165話(19巻)
弐ノ型「八重霞」は、幾重にも重なる斬撃を入れる連撃技です。
117話で玉壺の血鬼術・水獄鉢を「垂天遠霞」で破れなかった無一郎ですが、小鉄少年の助けにより呼吸ができ、弐ノ型「八重霞」を繰り出して脱出に成功しました。その直後、無一郎も痣を発現させています。
また165話で無一郎は、無限城で対峙した上弦の壱・黒死牟が自身の祖先であると知らされ動揺しながらも、果敢に「八重霞」で斬りかかります。
霞の呼吸・参ノ型「霞散の飛沫」(かさんのしぶき)
登場シーン:原作120話(14巻)
参ノ型「霞散の飛沫」は、霞を晴らすような素早い回転斬りの技です。相手の攻撃をすべて弾き返します。
120話で無一郎は、玉壺による血鬼術・一万滑空粘魚を陸ノ型「月の霞消」ですべて斬った後、粘魚がまき散らす毒を「霞散の飛沫」の回転ですべて弾き飛ばしています。
霞の呼吸・肆ノ型「移流斬り」(いりゅうぎり)
登場シーン:原作106話(12巻)
肆ノ型「移流斬り」は、流れるような太刀筋で刃をふるう攻撃です。
無一郎が本編で初めて使用した霞の呼吸が106話の肆ノ型「移流斬り」です。刀鍛冶の里で、無一郎が炭治郎と部屋で話をしているところに突如現れた上弦の肆・半天狗に対し繰り出しています。しかし一歩届かず、分裂した半天狗のひとり・可楽により、無一郎は遠くへ吹き飛ばされてしまいました。
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霞の呼吸・伍ノ型「霞雲の海」(かうんのうみ)
登場シーン:原作119話(14巻)、165話(19巻)
伍ノ型「霞雲の海」は、高速で繰り出す細かい連撃技です。大量の霞が辺りを覆うように広がるなか、迫りくる敵の攻撃を裂断します。
119話で痣を発現させた無一郎は、玉壺による血鬼術・蛸壺地獄に対し、伍ノ型「霞雲の海」を繰り出して対抗しています。
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— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) June 2, 2023
また165話では、無限城で上弦の壱・黒死牟に「八重霞」で斬りかかり、さらに「霞雲の海」で畳みかけますが、どちらの攻撃もかわされてしまいました。
霞の呼吸・陸ノ型「月の霞消」(つきのかしょう)
登場シーン:原作120話(14巻)
陸ノ型「月の霞消」は、霞で包み込むように広範囲にわたって斬り込む技です。
120話で無一郎は、玉壺による血鬼術・一万滑空粘魚で繰り出された1万匹という魚の群れを「月の霞消」ですべて斬っています。
霞の呼吸・漆ノ型「朧」(おぼろ)
登場シーン:原作121話(14巻)、165話(19巻)
漆ノ型「朧」は、無一郎独自の技とされています。姿を見せる際は亀のように遅く、姿を消す際は瞬き一つの間、と動きに大幅な緩急をつけた高速移動が特徴です。幻のように敵を攪乱させ、瞬く間に一撃を入れる霞の呼吸ならではの技といえるでしょう。
原作121話では、玉壺による血鬼術・陣殺魚鱗の攻撃を「朧」でかわしつつ頸を斬ることに成功しています。無一郎は手負いでありながら、最高速度は玉壺を上回り、一人で上弦の伍を討伐するという偉業を成し遂げたたのです。ただし戦闘後、さすがの無一郎も泡を吹いて倒れています。
また、165話の無限城戦では、初見であるはずの黒死牟に「朧」を繰り出しますが、黒死牟による月の呼吸・壱ノ型「闇月・宵の宮」で返り討ちに合い、左手首を失ってしまいます。
以上、本編で登場した霞の呼吸の全型と戦闘シーン・対戦相手をまとめて紹介しました。
天才剣士といわれる時透無一郎が使う霞の呼吸は、炎や音の呼吸に比べ派手さはありませんが、その速さや技の緻密さに注目です。アニメでは刀鍛冶の里編から甘露寺蜜璃とともに登場する無一郎。霞の呼吸を使った戦闘シーンの演出に期待が高まります。
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参考資料:『鬼滅の刃』コミックス、公式ファンブック 『鬼殺隊見聞録』『鬼殺隊見聞録・弐』
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