炎(ほのお)の呼吸とは
炎の呼吸は歴史が古く、日の呼吸から派生した基本の呼吸とされています。特に炎と水の剣士は、どの時代でも必ず柱に入っていました。
しっかり地面を踏みしめて放つ技が多く、伝統的な剣術と同様、下半身に力を入れて刀を振るうことが大切だといわれています。
胡蝶しのぶいわく、その呼び方については厳しいらしく、「炎の呼吸」を「火(ひ)の呼吸」と呼んではならないそうです。これはおそらく「日(ひ)の呼吸」と交わらないようにするためでしょう。
主な炎の呼吸の使い手
炎の呼吸は煉獄家に代々伝わる呼吸で、作品中では主に炎柱である煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が使っています。それ以前は、父・槇寿郎も元炎柱として使っていました。ただし弟の千寿郎は鍛錬をしても呼吸を使えなかったので、煉獄家の人間ならば必ずしも使えるというわけではないようです。
杏寿郎は父から指南を受けられなくなっても、三巻しかない炎の呼吸の指南書を読み込んで自ら鍛錬し、炎柱の地位に上り詰めました。
なお、杏寿郎には継子がいませんでした。一時期、甘露寺蜜璃を継子として指南していたものの、彼女に合った恋の呼吸へ派生させています。そのため、煉獄家の炎柱の歴史は杏寿郎で途絶えています。
炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)のプロフィール 「鬼滅の刃」鬼殺隊の炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)。強い精神と鍛えられた肉体を持ち、柱のなかでも明るく面倒見が良い兄貴分的存在です。劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」で[…]
炎の呼吸 全型一覧
炎の呼吸の使い手である煉獄杏寿郎は、本編のなかで壱・弐・肆・伍・玖(奥義)の型を披露しています。参の型は映画と小説でのみ披露されましたが、陸(ろく)ノ型・漆(しち)ノ型・捌(はち)ノ型は描かれておらず名称も明かされていません。
炎の呼吸型一覧
- 壱ノ型「不知火」(しらぬい)
- 弐ノ型「昇り炎天」(のぼりえんてん)
- 参ノ型「気炎万象」(きえんばんしょう)
- 肆ノ型「盛炎のうねり」(せいえんのうねり)
- 伍ノ型「炎虎」(えんこ)
- 陸ノ型 不明
- 漆ノ型 不明
- 捌ノ型 不明
- 奥義 玖ノ型「煉獄」(れんごく)
主に無限列車編において使用していますが、それぞれどの型をいつ繰り出したのか、登場シーンを技ごとにまとめてみました。
炎の呼吸・壱ノ型「不知火」(しらぬい)
壱ノ型「不知火」は、炎を発するような勢いで突撃する一撃の攻撃です。
登場シーン:原作54話(7巻)、63話(8巻)
本編で初めて炎の呼吸が使用されたのは、原作54話です。煉獄は無限列車内に現れた鬼を「不知火」で一瞬のうちに倒しています。
さらに63話では、上弦の参・猗窩座が繰り出した術式展開「破壊殺・羅針」に「不知火」で対抗しています。その速さは炭治郎が目で追えないほどでした。
炎の呼吸・弐ノ型「昇り炎天」(のぼりえんてん)
弐ノ型「昇り炎天」は、刀を下から上へ弧を描くように振るって猛炎の如き刃で斬りつける攻撃です。
登場シーン:原作63話(8巻)
63話で煉獄は、無限列車での戦いで負傷した炭治郎に突如攻撃を仕掛けてきた猗窩座を迎え撃つ形で「昇り炎天」を繰り出しています。これにより猗窩座の左腕を真っ二つに斬り上げたものの、すぐに再生されてしまいます。
また、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、無限列車内に登場する鬼にも使っています。
炎の呼吸・参ノ型「気炎万象」(きえんばんしょう)
参ノ型「気炎万象」は、「昇り炎天」とは逆に、上から下へ斬り下ろす技です。
登場シーン:なし
実は本編ではこの技は使用されていません。ですが『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では映像で再現されました。
炎の呼吸・肆ノ型「盛炎のうねり」(せいえんのうねり)
肆ノ型「盛炎のうねり」は、自身を中心にした、渦を巻く炎のような剣技の攻撃です。相手から広範囲の技で攻められたときに活かせる技です。
登場シーン:原作63話(8巻)
63話の対猗窩座戦で、煉獄は「不知火」に続き「盛炎のうねり」を繰り出し、猗窩座の「破壊殺・空式」に対抗します。
炎の呼吸・伍ノ型「炎虎」(えんこ)
伍ノ型「炎虎」は、その名の通り烈火の虎を生み出すように刀を大きく振るい、咬みつくかの如く敵を斬りつける技です。
登場シーン:原作63話(8巻)
63話の対猗窩座戦で、煉獄は「不知火」「盛炎のうねり」に続いて「炎虎」を繰り出し、猗窩座の「破壊殺・乱式」に対抗します。しかしその斬撃によって猗窩座につけた傷はすぐに再生されてしまいました。一方の煉獄は、左目が潰れたうえに肋骨は砕け、内臓も傷つく致命傷を負ってしまいます。
炎の呼吸・陸(ろく)ノ型
登場していないため不明
炎の呼吸・漆(しち)ノ型
登場していないため不明
炎の呼吸・捌(はち)ノ型
登場していないため不明
炎の呼吸・奥義 玖ノ型「煉獄」(れんごく)
玖ノ型「煉獄」は、炎の呼吸の最終奥義でもあります。灼熱の炎で轟音とともに猛進し、一瞬で多くの面積を根こそぎ抉り斬る技です。
登場シーン:原作64話(8巻)
64話の対猗窩座戦で致命傷を負った煉獄は、最後の力を振り絞り、奥義「煉獄」を繰り出します。しかし猗窩座の「破壊殺・滅式」と相打ちに。
猗窩座の右腕が急所(みぞおち)に貫通しながらも、頸を斬り落とすまで放さない執念を見せますが、夜が明け陽光が見え始めると猗窩座は逃げてしまいます。その後、煉獄は力尽きてしまったため、文字通り最期の技となりました。
以上、本編で登場した炎の呼吸の全型と戦闘シーン・対戦相手を紹介しました。
炎柱・煉獄杏寿郎による炎の呼吸の型が使用された戦闘シーンは、作品中で無限列車編・猗窩座戦のみとなっています。漫画本編で登場していない型も劇場版で披露され話題になりましたが、登場していない陸・漆・捌の型で戦う煉獄さんも見てみたかったですね。作品の早い段階で亡くなってしまったのが残念ですが、最後まで諦めず戦い抜くその勇姿は多くの感動を呼びました。
参考資料:『鬼滅の刃』コミックス、公式ファンブック 『鬼殺隊見聞録』『鬼殺隊見聞録・弐』
「鬼滅の刃」キャラクターをもっと知りたい方におすすめ!
『鬼滅の刃』で鬼殺隊最強の剣士であり核となる9人の「柱」たち。個性豊かなキャラクターが揃っていますが、果たしてその相性は良いのでしょうか? 気になる性格や行動パターンからチーム相性を診断。柱たちの誕生日から勝手に占ってみました! 個性豊か[…]
鬼殺隊士・柱の誕生日やプロフィールを見る
登場人物キャラクター誕生月一覧
竈門炭治郎の誕生日や年齢プロフィールまとめ
我妻善逸の誕生日や年齢プロフィールまとめ
竈門禰󠄀豆子の誕生日や年齢プロフィールまとめ
嘴平 伊之助の誕生日や年齢プロフィールまとめ
水柱・冨岡義勇の誕生日や年齢プロフィールまとめ
音柱・宇髄天元の誕生日や年齢プロフィールまとめ
蟲柱・胡蝶しのぶの誕生日や年齢プロフィールまとめ
恋柱・甘露寺蜜璃の誕生日や年齢プロフィールまとめ
蛇柱・伊黒小芭内の誕生日や年齢プロフィールまとめ
風柱・不死川実弥の誕生日や年齢プロフィールまとめ
霞柱・時透無一郎の誕生日や年齢プロフィールまとめ
岩柱・悲鳴嶼 行冥の誕生日や年齢プロフィールまとめ
『鬼滅の刃』で鬼殺隊最強の剣士であり核となる9人の「柱」たち。個性豊かなキャラクターが揃っていますが、果たしてその相性は良いのでしょうか? 気になる性格や行動パターンからチーム相性を診断。柱たちの誕生日から勝手に占ってみました! 個性豊か[…]